手を回す動きや、腰に手をあてる動きに制限があり、痛みを伴うようになります。
加齢によって筋肉や靭帯などが脆くなり、肩周囲に炎症が起きることが主な原因です。可動性を高める組織がまわりの組織と癒着してしまうと、より動きが悪くなってしまいます。
40肩、50肩などの呼び方は正式な呼び方ではなく、複数の肩の疾患の総称です。
40肩、50肩と呼ばれる状態がどの疾患と関係しているのか分析し、それに合った治療をします。
肩関節インピンジメント、腋窩神経障害、腱板損傷、上腕二頭筋長頭腱炎の4つに分類されます。
1.肩関節インピンジメント:ホーキンス・ケネディテスト
腕を90°に上げ、そこから水平屈曲させ、さらに肩関節を内旋方向に動かします。
2.腋窩神経障害
腋窩神経が締め付けられやすい場所(QLS=四辺形間隙)の圧痛を調べたり、負荷をかけたりして痛みが出るかどうかを検査します。
当院には、コンビネーション治療器というものがあります。
(超音波治療と電気治療を同時に受けられる機材)
・超音波治療:炎症物質の抑制と痛みを減らす治療方法(非温熱作用:通称ミクロマッサージ)
・電気治療:痛みの緩和と組織の修復を早める治療方法(ハイボルテージ・マイクロカレント)
1.肩関節インピンジメント
詳しくは肩関節インピンジメント症候群のページをご覧ください
2.腋窩神経障害
肩から腕にかけての痛みを訴える方が多いのが腋窩神経障害です。
脇の下の神経(腋窩神経)が圧迫されて起こります。
後ろに手を回す動きで痛む、夜寝られない痛みなどの症状がある方に多いです。
腋窩神経障害の原因は主に大円筋・上腕三頭筋長頭腱・小円筋です。
これらの筋肉に対して筋マッサージやストレッチを行います。
3.腱板損傷
肩周囲を痛める(損傷や断裂)ことがと腱板損傷(腱板断裂)といいます。
腱板は肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋の4つで構成されており、棘上筋の損傷が一番多いです。
微細損傷・部分断裂の場合は整骨院にて治療可能です。
完全断裂の場合は整形外科で手術の適応になることもあるので注意が必要です。
損傷した部位が回復してきたら、少しずつマッサージやストレッチを行います。
4.上腕二頭筋長頭腱炎
詳しくは上腕二頭筋長頭腱炎のページをご覧ください
・痛めた筋や関節などに負担がかからないようにテーピングで保護します。
運動療法では、肩関節インピンジメント、腋窩神経障害、腱板損傷、上腕二頭筋長頭腱炎の
いずれにも共通することがあります。
①姿勢矯正のためのエクササイズ、ストレッチ
悪い姿勢が続くと、肩関節に負担がかかり四十肩・五十肩のリスクになります。
②早期治療・再発予防のためのストレッチ、エクササイズ
ご自宅でできるケア(ストレッチ、エクササイズ)をご紹介いたします。
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