膝蓋骨脱臼｜玉野市ジール鍼灸整骨院

膝蓋骨脱臼の原因は様々ですが、主に以下のようなものがあります
1. 外的衝撃や事故
膝蓋骨脱臼は、急な衝撃や外部からの力によって引き起こされることが多いです。
スポーツ：激しい方向転換やジャンプ、接触プレーが頻繁に行われるスポーツ（サッカー、バスケットボール、ラグビーなど）で、膝に強い衝撃が加わると膝蓋骨が外れることがあります。
転倒や交通事故：転倒時に膝が強く地面に衝突したり、車の事故などで膝に直接的な衝撃が加わることも脱臼の原因となります。
2. 膝蓋骨の位置異常（解剖学的要因）
膝蓋骨が正常な位置に収まらない場合、膝にかかる力が不均等になります。これが脱臼を引き起こす原因となることがあります。具体的な要因は以下の通りです。
膝蓋骨の形状異常：膝蓋骨が生まれつき外向きに傾いている、または形が不規則な場合、膝蓋骨が脱臼しやすくなります。
大腿骨と膝蓋骨の関節の不整合：大腿骨の形状や膝関節の構造が通常と異なっていると、膝蓋骨が安定しにくくなり、脱臼しやすくなります。
3. 筋力の低下や不安定性
膝の周囲にある筋肉や靭帯が弱い場合、膝蓋骨が正常な位置に保たれにくくなり、脱臼しやすくなります。
大腿四頭筋の筋力低下：膝蓋骨を安定させるためには大腿四頭筋が重要ですが、その筋力が不足していると膝蓋骨が外れやすくなります。
靭帯の損傷や過伸展：膝を安定させる靭帯（特に内側側副靭帯や外側側副靭帯）が緩んだり損傷したりすると、膝蓋骨が外れるリスクが高くなります。
4. 膝の過伸展（過度な伸ばしすぎ）
膝を無理に過度に伸ばした状態になると、膝蓋骨が外れることがあります。特に、膝を伸ばす際に強い圧力がかかる状況（例えば、強い蹴りや突き動作）が脱臼を引き起こす可能性があります。
5. 先天的な要因
一部の人々は膝蓋骨脱臼に対して遺伝的にリスクが高い場合があります。膝関節の発育や膝蓋骨の形成に関わる遺伝的な要因が影響して、膝蓋骨が外れやすい体質になることがあります。
6. 膝の靭帯や軟部組織の過度な柔軟性
過度に柔軟な関節を持つ人（関節過可動性のある人）は、膝蓋骨の位置が不安定になりやすく、その結果、脱臼するリスクが高くなります。

膝蓋骨脱臼の症状は、その脱臼の程度や状況によって異なりますが、一般的な症状は以下の通りです
1. 膝の激しい痛み
膝蓋骨が外れると、痛みが急激に発生します。この痛みは、膝蓋骨が外れた瞬間に最も強く、鋭い痛みが走ります。脱臼した膝に触れることさえ困難なほどの痛みを感じることがあります。
2. 膝蓋骨の位置異常（外れた膝蓋骨）
膝蓋骨が正常な位置から外れるため、膝の前面にある膝蓋骨が外れた位置に移動します。膝蓋骨が外れているのが目で確認できる場合もあり、その位置異常を触れることもできます。
3. 膝の腫れと炎症
膝蓋骨脱臼が起こると、膝関節内で血液や液体が漏れ出し、膝が腫れることがあります。腫れは数時間以内に発生することが多く、膝周囲の皮膚が赤くなったり、温かくなったりすることもあります。
4. 膝を動かせない・動かしにくい
膝蓋骨が外れると、膝の動きが制限されることが多いです。膝を曲げたり伸ばしたりすることが非常に困難になり、痛みがひどくて動かすことができないこともあります。歩行や立ち上がりが難しくなります。
5. 膝の不安定感
膝蓋骨脱臼後、膝に「不安定感」を感じることがあります。特に膝が外れた位置から戻された後、膝がぐらついたり、力が入らないような感覚が続くことがあります。これにより、歩行や階段の上り下りがしにくくなります。
6. 膝の音
膝蓋骨が外れる際に「ポキッ」「カチッ」といった音が聞こえることがあります。これは膝蓋骨が正常な位置から外れたり、戻った際に関節内で異常な動きが生じるためです。
7. 筋肉の痙攣（けいれん）
膝を支える筋肉が傷つくと、膝周辺の筋肉に痙攣やけいれんが発生することがあります。これにより、膝の痛みや不快感がさらに増すことがあります。
8. 歩行困難
膝蓋骨脱臼後は、足を使う動作が非常に難しくなります。歩く際に痛みを感じるため、歩行が困難になることが多いです。場合によっては、足を引きずるように歩くことになることもあります。
9. 膝の緊張感や圧迫感
膝が脱臼した際、膝関節周辺の組織（靭帯や筋肉）が引き伸ばされることがあり、これにより膝全体に圧迫感や緊張感を感じることがあります。