岡山県玉野市で、脊柱管狭窄症にお悩みの方へ。
脊柱管狭窄症とは、脊椎の中にある脊柱管が狭くなり、脊髄や神経が圧迫されることによって起こる病気です。特に、腰や足にしびれや痛みを感じることが多く、長時間の歩行や立ち仕事が辛くなることがあります。脊柱管狭窄症は、加齢に伴う変化や過度な負担が原因で発症することが多いですが、生活習慣や姿勢の悪さも大きな要因となります。この症状は、高齢者に多く見られますが、若年層でも運動不足や姿勢の悪さ、過度な負担をかける生活習慣が原因で発症することがあります。
本記事では、脊柱管狭窄症について詳しく解説します。具体的には、脊柱管狭窄症の症状や原因、簡単なセルフチェック方法、効果的な治療法、そして患者さんからよく寄せられる質問についてご紹介します。
脊柱管狭窄症の主な症状
1.腰や脚の痛み(腰痛・下肢痛)
腰痛が最もよく見られる症状です。痛みは腰の中心部に感じることが多いですが、下肢(特に脚や足)に放散することもあります。この場合、痛みが片足に集中することが多いです。
脚の痛みは、歩いている時や立っている時に増強されることがあります。痛みは、立ち続けることや長時間歩くことで悪化する傾向があります。
2. 足のしびれや感覚異常
脊柱管が狭くなると、神経が圧迫されることによって、足にしびれやピリピリ感、感覚の鈍麻(足が重く感じる、感覚が鈍くなるなど)が現れることがあります。
しびれは通常、腰から脚、足にかけて広がりますが、特に太ももやふくらはぎに多く見られることが一般的です。
3. 間欠性跛行(かんけつせいはこう)
間欠性跛行とは、歩行中に脚が痛くなるため、少し歩くと休む必要がある状態です。しばらく休むと再び歩けるようになりますが、再度歩き始めると痛みが出てきます。
これは、脊柱管が狭くなっているために神経への血流が一時的に不十分になり、痛みやしびれが引き起こされるためです。休むことで血流が回復し、痛みが軽減するのが特徴です。
4. 歩行障害
脊柱管狭窄症が進行すると、歩行が困難になることがあります。歩く速度が遅くなったり、長時間歩けなくなることがあります。
歩行中に足が動かなくなる、または動きが鈍くなる感覚を覚えることもあります。
5. 腰を反らすと痛みが増す
腰を後ろに反らす(例えば、仰向けで後ろに反るような動作)と痛みが悪化することが多いです。これは、狭くなった脊柱管内の神経がさらに圧迫されるためです。
逆に、前かがみの姿勢をとると痛みが軽減することがあり、これは神経の圧迫が軽減されるためです。
6. 下肢の筋力低下
神経が圧迫されることで、脚の筋力が低下することがあります。特に、ふくらはぎや太ももなどの筋肉が弱くなり、歩行時にふらつきが生じることがあります。
筋力低下は、立ち上がりにくさや歩行困難に繋がることもあります。
脊柱管狭窄症の主な原因
1. 加齢による変化
・椎間板の変性: 加齢に伴い、椎間板(椎骨間にあるクッションのような部分)が衰え、水分が減少し、弾力性が失われます。これにより、椎間板が膨張したり、ひびが入ったりすることがあり、脊柱管を狭くする原因となります。
・骨の変形:年齢を重ねると、骨棘(骨の突起)が形成されることがあります。これが脊柱管内に向かって成長することで、神経が圧迫され、脊柱管狭窄症を引き起こします。
・関節の変形:脊柱管の両側には関節がありますが、加齢により関節が摩耗したり、関節が肥大したりすることがあります。この変化も脊柱管を狭くする原因になります。
2. 椎間板ヘルニア
椎間板が突出すると、その部分が脊柱管を圧迫することがあります。これは、特に椎間板が損傷し、内部の髄核が外に押し出されることによって起こります。
ヘルニアが脊髄や神経根を圧迫することで、痛みやしびれ、間欠性跛行(歩行中に痛みで休むこと)などが現れます。
3. 脊柱の変形(側弯症、後弯症)
側弯症や後弯症といった脊柱の変形も、脊柱管狭窄症の原因となることがあります。これらの変形により、脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることがあります。
特に後弯症は、脊柱が過度に曲がるため、脊柱管内が狭くなり、症状が引き起こされます。
4. 靭帯肥厚(靭帯の厚みの増加)
靭帯は、脊椎の関節を安定させる重要な構造ですが、加齢や使い過ぎにより靭帯が厚くなり(靭帯肥厚)、脊柱管を狭める原因となります。これにより神経の圧迫が強くなることがあります。
特に、後縦靭帯(脊椎の後ろに位置する靭帯)の肥厚は、脊柱管の狭窄を引き起こすことがあります。
5. 先天的な要因
生まれつき脊柱管が狭い場合もあります。これは遺伝的な要因や発育過程での異常によって、元々脊柱管が狭い状態で生まれることがあります。先天的な脊柱管狭窄症は、成人になってから症状が顕在化することがあります。
脊柱管狭窄症のリスク因子
脊柱管狭窄症の原因に関連するリスク因子もあります。これらのリスク因子があると、狭窄症を発症する可能性が高くなります。
1年齢:年齢とともに、椎間板や骨、靭帯の変性が進み、脊柱管が狭くなりやすいです。
2遺伝的要因:家族に脊柱管狭窄症を持っている人がいる場合、遺伝的な影響で発症する可能性が高くなります。
3生活習慣:運動不足や肥満など、腰に負担をかける生活習慣が影響を与えることがあります。
4スポーツや重労働:高強度のスポーツや重い物を持ち上げる作業が、脊柱に負担をかけて狭窄症を引き起こすことがあります。
脊柱管狭窄症に対するジール整骨院での治療方法
1. 徒手療法(手技療法)
・マッサージ・ストレッチ
患部周辺の筋肉(特に腰部や足の筋肉)をリラックスさせるために、優しくマッサージを行います。これにより血行が促進され、筋肉の硬直が緩和されます。脊柱管狭窄症では筋肉の緊張が症状を悪化させることが多いため、筋肉をほぐすことが重要です。
ストレッチも行い、可動域を広げ、神経への圧迫を軽減します。特に、腰椎の周囲や下肢の筋肉を伸ばすことが効果的です。
・関節調整(骨盤・腰椎調整)
脊柱管狭窄症が原因で神経が圧迫されている場合、骨盤や腰椎の位置調整を行うことで、神経の圧迫を減らすことができます。手技療法で、軽い矯正を行い、骨盤や腰椎の歪みを整えます。これにより、神経の通り道を改善し、痛みやしびれが軽減されることがあります。
2. 物理療法
・温熱療法
温熱療法は、温かいパッドやホットパックを使って患部を温める方法です。温熱療法によって血流が改善し、筋肉がリラックスし、痛みが軽減します。温めることで、筋肉や関節の柔軟性が向上し、痛みが和らぐことがあります。
・冷却療法
痛みが強い場合や炎症が見られる場合は、冷却療法(アイスパックなど)を使って、痛みや炎症を抑えることがあります。特に急性の症状や炎症が強い場合に有効です。
・低周波治療器(電気療法)
低周波治療器を使用して、筋肉の深層に刺激を与え、血行を促進します。これにより、痛みが軽減されるとともに、筋肉の硬直も緩和されます。電気刺激によって、神経の過剰な緊張を抑えることができます。
3. 運動療法
・姿勢改善指導
脊柱管狭窄症が進行しないように、姿勢改善の指導を行います。特に、立ち方や座り方、歩き方などを正しい姿勢に改善することが、症状の緩和や予防に効果的です。
腰部の前屈や後屈の際に無理な負荷がかからないように、日常生活での姿勢を意識することが大切です。
・筋力強化運動
腰部や腹部の筋力を強化するエクササイズを行います。腰を支える筋肉や背中、腹筋を強化することで、脊柱にかかる負担を軽減し、症状を予防します。特に、体幹筋群(腹筋や背筋など)の強化が重要です。
・ストレッチ
足腰や臀部、特に大腿部やふくらはぎの筋肉を柔軟に保つためのストレッチを指導します。これにより、筋肉の緊張を和らげ、神経への圧迫を軽減する効果があります。
4. 姿勢矯正
ジール整骨院では、姿勢矯正のためのアドバイスを行うことが多いです。例えば、座っている時間が長い場合は、腰を支えるクッションや正しい椅子の高さを使うことを勧めます。また、寝る姿勢や立ち上がり方など、日常生活での姿勢の改善も重要なポイントです。
〒706-0001 岡山県玉野市田井
3丁目1188-1
備前田井駅から徒歩15分
わたなべ生鮮館田井店の敷地内駐車場多数
平日 9:30~19:00
土祝 9:30~18:00
水曜・日曜