このページをご覧になる前に四十肩・五十肩の治療のポイントを3つお伝えします。
四十肩・五十肩は俗称・総称であり何かの病名や診断名ではありません。そして、四十肩・五十肩には3つの段階があり今がどの段階なのかを見極める必要があります。そこからさらに肩を痛めたり動きを悪くさせている根本的な原因を探っていく必要があります。
1.四十肩・五十肩は診断名ではない。
四十肩・五十肩とは前述したように正確な診断名ではなく一般的に「広く知れ渡った、いわば俗称です。正確な名前として、上腕二頭筋長頭腱炎や腱板損傷などおよそ8箇所の痛みに分類されます。
まず、肩の痛みがある方はこのうちどこの部分がどうなっているのか?確認するために検査を行なっていきます。
2.正しい治療時期を見極めること
四十肩・五十肩は大きく3つの段階に分かれています。
最初に痛みの時期が現れます。この時期は痛みが徐々に強くなり、炎症が強く起きている段階です。夜間痛により目が覚めたり、痛みで動かせなくなったりと症状が一番強い時期です。この時期は無理に動かすと症状が悪化するリスクがあるので極力安静にして炎症を鎮静化させることを最優先とします。
次に現れるのが拘縮期です。この時期は痛み自体は減少してきますが、肩関節の可動域が狭くなってきます。この時期に可動域を少しづつ出していくことで大きな可動域制限が起きることを防いでいきます。
最後に回復期です。この時期には痛みが少なく、可動域制限がメインになってきます。ここまでくれば炎症自体は落ち着いているので積極的に肩関節を動かして可動域を改善させていきます。
3つ目のポイントは本当の原因を見つけることです。痛みが出ているところを正確に見つけて施術していくことはもちろんですがそもそもなぜそこが痛くなったのか?ということを考えると痛みが出ている箇所にストレスが加わってしまう要因があることが予想されます。
例えば肩関節は上腕骨と肩甲骨をつなぐ関節です。肩甲骨は背骨を介して骨盤と繋がっているので骨盤の動きが肩甲骨や肩関節に影響を与えることも少なくありません。ですので、全身のつながりから原因を探っていくことが重要になります。
50肩(肩関節周囲炎)は、肩の痛みや可動域制限を引き起こす症状で、主に40歳以上の中高年に多く見られます。この症状の原因は複数の要因が関与しています。具体的には、以下のような原因が考えられます。
年齢を重ねることにより、肩関節を構成する組織(筋肉、腱、靭帯など)が劣化します。これらの組織が弾力性を失い、柔軟性が低下すると、肩を動かす際に摩擦が増し、炎症が引き起こされやすくなります。
肩には「腱板」という筋肉と腱の集まりがあり、肩を動かす役割を担っています。これらの腱が摩耗や過剰な負担によって損傷すると、炎症が生じ、肩の可動域が制限されることがあります。特に、反復的な肩の使い過ぎや無理な姿勢が影響を与えることが多いです。
日常生活や仕事、スポーツ活動で肩を酷使することが、50肩の発症リスクを高めます。特に、腕を頻繁に上げる動作(例えば、荷物を持ち上げる、上方に物を取るなど)や、同じ動作を繰り返すことが肩関節に負担をかけ、炎症を引き起こします。
肩関節は非常に可動域が広い関節ですが、その分不安定性も高いです。肩の動きに関わる筋肉や靭帯が弱い場合、肩関節が不安定になり、正常な動きができず、炎症や痛みが生じることがあります。
肩の周囲の血行が悪化すると、筋肉や靭帯が十分に栄養を受け取れず、回復力が低下します。特に長時間同じ姿勢でいることや、運動不足、ストレスが原因で血行が悪化することが、50肩を引き起こす要因となることがあります。
特に女性において、更年期に伴うホルモンバランスの変化も50肩に関与していることが示唆されています。ホルモンの変化により、肩周りの筋肉や腱の柔軟性が低下し、炎症が起きやすくなると考えられています。
以前に肩を捻挫したり、骨折したりした場合、その後遺症が残り、肩関節の動きが制限されることがあります。こうした過去の怪我が原因となって、50肩が引き起こされることもあります。
一部の研究では、遺伝的な要因が50肩の発症に影響を与えることもあるとされています。家族に同様の症状を持つ人がいる場合、発症するリスクが高くなる可能性があります。
精神的なストレスや不安が肩の筋肉を緊張させ、血行不良や筋肉の硬直を引き起こすことがあります。これが長期的に続くと、肩関節に過剰な負担がかかり、50肩を引き起こす原因になることがあります。
当院には、コンビネーション治療器というものがあります。
(超音波治療と電気治療を同時に受けられる機材)
・超音波治療:炎症物質の抑制と痛みを減らす治療方法(非温熱作用:通称ミクロマッサージ)
・電気治療:痛みの緩和と組織の修復を早める治療方法(ハイボルテージ・マイクロカレント)
四十肩・五十肩は段階ごとに治療法が分かれます。
治療期の炎症の強い段階では、炎症の鎮静化を目的とした超音波やハイボルトといった器具を用いますを直接動かすと痛みが悪化する恐れがあるので周囲の肩甲骨や胸郭といった部分の可動域を出すことで肩関節への負担を軽減させます。他にもこの時期には鍼灸なども有効ですのでそのような施術も実施していきます。
炎症が治り、夜間痛や動作での痛みが減ってくると徐々に肩関節を直接動かして可動域を改善させるようにしていきます。
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パーソナルトレーナー兼ダンスフィットネスインストラクターでありながらフリーランスの時期に独学で解剖学などを学び、この業界に飛び込む
お客様の「⚪︎⚪︎が痛い!」というお悩みを解決したい一心で日々、施術技術の向上に努めています
また母親の大病をきっかけに身体的な健幸だけでなく精神的にも健幸になってほしいという想いで選択理論心理学を学ぶ
現在ではジール鍼灸整骨院 平井院 / 南区本院 の2店舗を管理
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