1. 筋膜リリース

• 目的: 親指側の腱鞘を取り巻く筋膜の緊張を緩和し、
  腱の滑走をスムーズにすることを目指します。
• 手技: 患部周辺の筋膜に対して、持続的な圧をかけながらゆっくりと手技を行います。
  特に親指を動かすときに痛みを感じる部分に焦点を当て、筋膜の癒着や硬さを解消します。

2. 腱のモビライゼーション

• 目的: 腱鞘内での腱の滑走を促進し、炎症による癒着を防ぐことを目指します。
• 手技: 親指の腱鞘に対して、軽度の圧を加えながら腱を動かす手技を行います。
  これにより、腱の動きを改善し、痛みを軽減します。
  通常、患部に軽く触れながら、親指を伸展・屈曲させて
  動きをサポートします。

3. ストレッチング

• 目的: 腱や筋肉の柔軟性を高め、腱鞘の炎症を抑えることを目指します。
• 手技: 親指を伸ばす筋肉や腱をターゲットに、軽度から中等度のストレッチを行います。親指を軽く引っ張りながら、腱にかかるストレスを和らげます。ストレッチングは無理なく、痛みが出ない範囲で行います。

4. 関節モビライゼーション 

• 目的: 手首の関節の可動域を改善し、親指と手首の動きをスムーズにすることを目指します。
• 手技: 手首の橈骨と尺骨の関節を軽く動かし、手首と親指の関節の動きを改善します。これにより、腱鞘への負担を軽減し、症状の緩和が期待できます。

5. 連携治療

 

• 目的: 徒手療法を他の治療法と組み合わせることで、より効果的な治療を提供します。
• 手技: 超音波療法や電気療法と組み合わせることが多く、これらの方法で炎症を抑えながら徒手療法を行うことで、治療効果が向上します。